ブラックセイデンF両面塗工
日常のビニール製品製造現場の作業風景や、弊社の物作りへの取り組みなどをブログに掲載しています。
10月半ばになり、朝は少し涼しくなりましたね。昼間は暑いくらいになる日もあるので、上着を脱いだり着たり忙しいです。
さて、9月のお祭りが終わると忙しくなるという、ローカルジンクス通り(9月のブログを参照ください)に毎日慌ただしい日々を送っています。今日は弊社ではちょっと珍しいビニールを加工していましたので撮影しました。生地は、「アキレス ブラックセイデンF両面塗工」です。ベースは黒い帯電防止のフィルムの表ウラに導電性のプリントが施してあります。見てもらった方が早いですね。こちらになります。
ハニカム状の模様が導電性のプリントです。こちらの方がわかりやすいかも知れません。
この両面の導電性プリントのおかげで、表面、裏面ともに優れた表面固有抵抗値が実現でき、高い静電気防止効果を生み出します。高価な生地のためか、他の導電性、帯電防止フィルムに比べると需要は少なく、弊社でもあまりお見掛けしません。ビニール加工業者としての感想はどうかと言うと「難易度高目」です。詳細は省きますが、両面に導電性のプリントがあるため、高周波ウエルダーでの溶着加工が難しく(できないという意味ではありません)、とても気を使って加工しています。
クリーンルーム用のビニールカーテンを製作している最中ですね。ビニールカーテン上部のハトメ部分にステンレス製のSカン(フック)を取り付けています。
前述のように加工が難しい生地ですが、丁寧に良い商品づくりを心掛けています。