不燃ターポリン「クリアクリスタル」
日常のビニール製品製造現場の作業風景や、弊社の物作りへの取り組みなどをブログに掲載しています。
ここ数年、不燃のビニールカーテンの需要が高まっており、私達も加工する機会が増えました。今回、日本ウェーブロック社の不燃ターポリン「クリアクリスタル」を使ってビニールカーテンを加工した時の記録です。
私見ですが、「クリアクリスタル」は、他の不燃ターポリンと比較して下記のメリットを感じています。
●不燃ターポリンの中では、透明感が良い
●表面(表とウラ)に保護フィルムが貼ってあるので加工中、設置中の擦り傷を防止できる
●透明感の経年劣化が無い(長期間保管している生地サンプルを見ても変色が生じていません)
高価なフイルムのため、しっかりと梱包されていますね。
クリアクリスタルの規格は下記の通りです。
●品番:RG1200FB
●規格: 厚み0.28mm × 幅 101cm × 30m巻
●組成:基布=グラスファイバー100% 樹脂=ポリ塩化ビニル(PVC)
●不燃認定番号:NM-3726
●防炎製品番号:A1170031(物品:カーテン)
●全光線透過率: 90.8%
●ヘイズ値 : 3.5
●表面抵抗値: 1010Ω
フイルムが緑色に見えますが、表裏に緑色の保護フイルムがラミネートされているためです。
高周波ウエルダーで折返し加工をしているところです。緑色の保護フイルムは加工に邪魔になるところだけ部分的に剥がして、他の部分は付けたままで加工しています。溶着性も全く問題ありません。但し、他の不燃ターポリン同様、折り曲げてしまうと折り目に「キズ」ができてしまうので、折り曲げないように注意しながら加工しています。
折返し加工後の状態です。裏面の保護フイルムは剥がさずに加工しているので、まだ全体に緑色に見えます。
カーテン完成時の状態。保護フイルムを剥がしてみました。
カーテンの下に置いた500円玉もきれいに見えていますね。