試作品の製作
日常のビニール製品製造現場の作業風景や、弊社の物作りへの取り組みなどをブログに掲載しています。
全国的に大寒波の襲来ですね。昨日の午後から熊本でも珍しく雪が降り始めました。
年が明けて、年度末(3月)納期のお話をチラチラ頂くようになりました。これも年度末向けのお仕事になりそうですが、お客様からビニールケースのお見積り依頼と見本製作のご依頼を頂きました。その見本製作のお話です。1個の見本を作るために全ての加工工程を準備して加工していくことになるので結構たいへんです。提出する見本は1個ですが、各加工工程ごとに加工条件の調整などが必要になるため材料も10個分程度準備することになります。
まず、無地の状態を製作しました。裁断、抜き加工、金型を使った溶着と溶断、折返し加工、金具の取り付け・・・と結構いろいろな加工工程を経て作っていきます。
今回は印刷付きの商品なので、出来るだけその雰囲気が出るように印刷で入れる文字部分を作っていきます。illustratorで作成した文字を今どきではめったに見かけない絶滅危惧種のOHPシートにカラーで印刷します。
それをカットして、無地のビニールケースに貼り付けました。
印刷部分にモザイクが入っていてよくわからない画像になってしまいましたね。どうしてもお見せ出来ないのでご了承願います。印刷部分は簡易的な方法で作った試作品ですが、お客様に十分に商品の雰囲気が伝わると思います。
私達も見本の製作はとても大事なプロセスだと理解しています。商品を納入してから、お客様に「こんなイメージじゃなかった・・・」と後悔させたくありませんし、そういう意味では、製作側とお客様の間の「期待値のすり合わせ」の良い方法かな?と思っています。